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薬剤師とNLP

調剤薬局における薬剤師としてのNLP的アプローチ

 私たちの仕事は外来患者さんが、病院からの処方箋を渡されるところから始まります。

私たちが得られる初期の情報は、薬の内容、服用方法、診療科から病気や症状を推測することです。患者さんと病気や怪我について話をするのは、調剤を済ませ後になります。

病歴、血液等の検査データ、アレルギー歴、現在服用中の他の薬など患者さんから得ないといけない情報は沢山あります。

事 例

  1. 53歳女性、内科受診、合成抗菌薬H、PPI阻害薬P(胃薬)、消炎鎮痛剤Kの三種が処方。くも膜下出血の既往歴あり。アレルギー歴なし。

  2. 「3種類の薬(各薬について説明)がでていますが、どうされましたか?他の病院で処方されたお薬を飲んでいますか?」
    患者
    「胃腸風邪です」
    「そうですか、胃腸風邪を引かれたのですね。具体的にはどのような症状がありますか?熱や頭痛はありますか?」
    患者
    「胃が痛い。下痢もある。私は、F薬(合成抗菌薬)しか効かない。先生にF薬を出してと頼んだのに、どうしてH薬なの?3種類?私は抗生剤と胃の薬しか頼んでいない。K薬は効かないし、いつもR薬(消炎鎮痛剤)を飲んでいるからいらない」(一方的に話だし、感情的に話していました)
    「胃のあたりの痛みは、どのようにどのあたりが痛いですか?チクチクしますか?胃もたれを伴いますか?すっぱいものかげっぷであがってきますか?ちゃぽんちゃぽんとお腹がなることはありますか?」(手で自分の腹部をいろいろおさえながら)
    患者
    「チクチクします。胃が痛いのに、どうして胃酸を抑える薬がでているのですか?(胸の下をさわりながら)。」(痛いという個所を確認、P薬について再度説明し、患者さん納得)
    「今日はH薬が出ていますが・・・」
    患者
    「薬を飲むのは私だから、欲しいといったものをくれればいいじゃない。先生に言って」
    「そうですね、どうしてF薬しか効かないと思うのですか?今までに他の合成抗菌薬で風邪や怪我が治ったことはありませんか?」
    患者
    「・・・ん?・・・効いたことある。」
    「そうですか、効いたことあるのですね。今日は胃腸に比較的効果の高いH薬です。消炎鎮痛剤ですが、R薬をのんでいるのですか?ご自宅に余っていますか?」
    患者
    「分かりました。H薬を飲んでみます。R薬はいつも飲んでいます」
    「いつもですか?毎日何回飲んでいますか?」
    患者
    「・・・毎日は飲んでいない。頭痛時だけ。自宅に余っている。」
  3. 医師に疑義照会し、K薬中止、発熱時頭痛時はR薬を服用することとなりました。

    R薬の副作用の消化管症状、服用時の注意点などを説明し、帰宅してもらいました。

    普段から、適切な薬を適切に服用、副作用や不快感などの発現を早期発見し、重複投与のないように、さまざまな情報を引き出すため、信頼関係を築くために、患者さんに好奇心を持って、メタモデルやVAKを活用しています。