セミナー参加者体験談 介護とNLP (1)
状 況
2005年春、風邪をこじらせての3週間の入院を契機に糖尿病と高血圧の持病を患っていた母は更に認知症を発症した。
一人っ子の私は大阪、金沢を結ぶ遠距離介護はこの時を境いにますます加速。
一番頭を悩ましたのが服薬だった。昼間はヘルパーさんに薬の管理を依頼しているが、朝と夜は私が電話で母を誘導し飲ませるしかほかない。これが思いの外、大変だった。
何故なら私の電話に対して母は決まって反射的に「飲んだ!飲んだ!薬はのんだよ」と叫ぶのである。
考えてみると私は飛びつくように「薬は飲んだ?どう?」と言葉を発していた。そこで前年度2004年秋よりNLPを学び始めていた私はさっそくNLPを活用してみることにした。
事 例 1
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①ラポールの形成
- 電話での服薬誘導。(朝晩の飲み忘れを防ぐために)
- これまでのように母を叱ったり励ましたりしないことを意識する。リラックスを試みる。
- 最初の3分間、たわいもない雑談をする。(天候・季節・食べ物・TVのニュースなどなど)
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②ペーシング
- 私自身が笑顔で電話し、笑声で語る。
- 話すテンポを母の口調に合わせる。
- 同じ金沢弁で話す。
- 母の呼吸に合わす。
- 傾聴
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③リード
- ラポールとペーシング成立の上で服薬を促す。またその上でしか彼女は薬を飲まない。 “お母さん、朝のお薬飲もうか”優しく、さながら、そばにいるかのように語るのがコツ。母の背をそっとさするかのような気持ちで。
※2008年秋。母がグループホームに入居するまでの4年間、母と私の朝夕のテレフォンコミュニケーションは続いた。
