NLP・メールマガジン 第109号


 E-mail magazine of NLP 109号
   27/NOV/2009
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発行部数:1,602      
          N L P ・ メ ー ル マ ガ ジ ン
            Neuro - Linguistic Programming
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             チーム医療         http://www.iryo.co.jp/
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 観ていない映画のことを語るのはフェアではないことを承知の上で言います。
 ローランド・エメリッヒ監督の『2012』の宣伝、キャラクターが「どんな時
でも家族は一緒だ」という感じの事を言っていますが、地球の終わりみたいな究極
的状況じゃないと家族の絆を確認できないのかよ! 日常と振れ幅ありすぎだよ!
とテレビの前でツッコんだり。

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<Index>
  情報■1■ ゼロサムの関係
  情報■2■ トースト


情報■1■------------------------------------------------------------------

< ゼロサムの関係  >

                    サンタフェNLP/発達心理学協会マスター・トレーナー
                          マイク・バンドラント


 私はたびたび、自分の人間関係をあたかもゼロサム・ゲームをしているかのように
扱います。ゼロサム・ゲームとは「勝ち」と「負け」の合計がゼロになるものです。
ポーカーをしているとしたら、あなたの勝ちは私の負けと同じです。あなたが1ドル
勝ったら、私が1ドル損をするということです。勝ちと負けの合計はゼロです。

 チェスも別のゼロサム・ゲームです。私が一つ取ればあなたが一つ負けるというこ
とです。私が勝ち取る陣地はあなたの犠牲においてです。同じチェスゲームを2人共
勝つことはできないのです。結果は最も純粋な形の競争です。

 私たちは競争に価値を置く文化に生きていて、ゼロサム・モデルはとても重要な役
割をしています。盤面ゲームやスポーツをしながら成長することで、私たちは「勝ち
─負け」のルールの手ほどきを受けます。学校では成績を競い合います。多くのビジ
ネスモデルはゼロサム哲学を基盤にしています。職場に入るとすぐに「ビジネスは戦
争」、つまり「適者生存」ということを私たちは学びます。私たちはあたかもそこに
は一つの大きなパイがあって、競争相手が取ってしまう前に自分の分を取らなければ
いけないかのように振る舞います。それはとても動機になります。

 それから私たちは関係にたどり着きます。私は他者とかかわることはゼロサム・ルー
ル(規則)に縛られないことを学びつつあります。それ以上を持つことは可能です。

 例えば:私にとってこの一週間は、舗道工事をする長い仕事の日々でした。金曜日
の夜はリラックスして、ビデオでも見たいと望んでいます。妻はモールにいってショー
ウインドを見て歩きたいのです。私が元気があるときでもウインドショッピングは嫌
いです。彼女は、一日中家の中にいるのには飽き飽きして外出したいのです。どちら
も夜を一人で過ごすのは嫌です。

 もし妻が自分の望むものを得たら、私が望むものを失うということでしょうか? 
多分、でもそれ以上のものがあるはずです。私は彼女とウインドショッピングに行く
ことを決めます。店を見ながら歩いていると、彼女がとても幸せそうで自由なことに
気づきます。私が彼女と一緒に来たことを、彼女がとても感謝していることが分かり
ます。私の気持ちは柔らかくなり、2人がこうして一緒にいて、何年経った後にもま
だ愛し合っていることをとても嬉しく思います。とても素晴らしい気持ちになります。
私はウインドショッピングに来たことをとても嬉しく思います。私はもう疲れていま
せんし、何かを「失った」という気持ちは全然しません。

 人間関係は「固定した」量の所有物や領域を失ったり、得たりすることが基本でな
いことに気づくと、私の心の入り口が開き始めます。人間関係はお金やチェスの一つ
のように獲得したり、扱ったりできるものではなく、束縛を前提としない原則に基づ
いています。人間関係で「勝つ」戦略は全く異なります。人間関係では、私が他者が
勝つのを助ける度合いによって勝ちます。私が望むものを犠牲にすることは、私が失
うことではありません。私は多くの場合より大きな充実した扉を開けるのです。

 ここに、あなたが他者とゼロサムの見方で係わっているかを決めるいくつかの質問
があります:


・他者が成功したらあなたは彼らのために幸せですか(または、あたかも行き渡
 る成功には限りがあるかのように考えて、密かにうらやましいですか)?

・あなたの愛する人と、ビジネス投機をするかのように、「交渉」する自分がい
 ますか?

・他の人たちよりあなたの人生はずっと難しいとたびたび思いますか(あたかも
 「負け」手を配られたかのように)?

・「ベスト」、「最も頭が良い」又は「最も美しい」といったことについて心配
 しますか(あたかも行き渡る良さ、知性、美しさに限界があるかのように)?

・人間関係において、誰があなたに恩を受けているか調べて、「スコア(得点)
 を記録」していますか?

・困っている友達、同僚、又は隣人を助ける為に、どれだけあなたは時間を犠牲
 にするつもりですか?


 多分、あなたは,私と同じように、ゼロサム関係から自由になるにはまだ長い道の
りがあるでしょう。しかし、この発見は過去に無いほど成功により近づいているとい
うことを意味するのです。

 人間関係を理解する努力をすることは、幸せを増すために私たちが出来る最も大切
なことです。NLPと発達心理学は、人間関係を全てのレベルで向上させる鍵を持っ
ています。


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情報■2■------------------------------------------------------------------

< トースト >


 もう5、6年以上も前になるでしょうか。当時の私は本格的にNLPを学び始めた
直後で、ほとんどの方がそうであると予想しているのですが、習い覚えたスキルを実
際に使ってみたくてウズウズしていました。しかし、NLPは人の認識を書きかえる
ことのできるほど強力なものです。遊び半分で迂闊なことをするわけにはいきません。

 そこで、比較的はじめの段階で学び、相手に影響を及ぼさず、しかもやってみて面
白そうという観点から、ひとつのスキルを試すことにしました。

 それは「アイ・アクセシング・キュー」──眼球の動きから、相手が視覚・聴覚・
触運動感覚のどの感覚の情報にアクセスしているかを判断するスキルです。

 ある日、友人のAを捉まえた私は、このように話しかけました。


「今日の朝飯何食った?」

「朝食?」


 Aの眼球は左上に素早く動き、さまざまな方向に微動しながら左の真横に落ち着き
ました。この間約2秒。そして、


「今日は紅茶を淹れて飲んだだけだなあ……」


 NLPを学習されている方はお分かりでしょうが、眼球が水平より上に向いたとき
は視覚情報を処理しており、水平に向いたときは聴覚情報を処理しています。そして、
左側は「すでに持っている情報を想起している方向」。つまり思い出している方向で
す。

 Aは、視覚情報→聴覚情報の順番で朝食のことを思い出したのだろう、とあたりを
付けた私は言いました。


「で、やかんの沸く音やお湯を注ぐコポコポいう音が思い出された、と」


 Aは目を丸くして、確カニソウダガコレハ一体ドウイウコトダ。マタ仕事ガラミデ
何カ面白イ情報デモ仕入レタノカ、などど訊いてきたものでした。そして、NLPと
「アイ・アクセシング・キュー」の説明に感心していました。

 後日──

「あのアイなんとか、上手くいかなかったぜ」。Aは笑いながら私にそう言うと、彼
が彼の友人に「アイ・アクセシング・キュー」を試してみた、その失敗の顛末を話し
てくれました。


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「おい、ちょっといいか。いいから。ちょっとこっち見てくれよ。──そうそう。で
よ、今朝食ったものを教えてくれよ」

「今朝食ったもの?」

「そうだよ。何だった?」

 そう訊かれたAの友人は、まっすぐAの顔を見つめたまま言ったそうです。

「トースト」

「何でこっち見たまま答えるんだよ!」

「お前がこっち見ろって言ったんだろうが!」


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「人は、自分が何を求めて言葉を発しているのかについて無頓着すぎる」
 By ジェイク・イーグル

 この笑い話から何か教訓が読み取れたとしたら……それはあなたの勘違いだと思い
ます(笑) これはただの笑い話。正しくスキルを使うには、正しくNLPを学習し
なければならない、というお話。

                             文責 佐々木啓


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